子供の夢、大人の夢

小さい頃、将来の夢は?と聞かれるといっぱい浮かんできた。
セーラームーンになりたい、ケーキ屋さんになりたい、先生になりたい、お父さんのお嫁さんになりたいとか。
世の中に数えきれないほどのたくさんの職業があることも知らず、それなのにたくさん浮かんだ。
その当時は本気でなりたいと思ってたし、なれると思っていた。

いつ頃からか「夢」に夢がなくなっていく。
夢は夢なのに、その中に世の中というものを少しずつ知っていくにつれて、小さい頃のようなキラキラしたものとは違う。
それはきっとすこしずつ大人になっていったということなのだろう。
私が覚えている最後に書いた将来の夢は、小説家だった。
ただ読書が好きで、他に浮かばなかったんだと思うけど。

でも子供のころに思っていた「大人」も違っていた。
大人になったら自由がいっぱいで楽しい事がたくさんあって、やりたい事をなんでもでもできるんだと思っていた。
早く大人になりたい、大人はずるいと思っていた。
大人の定義が分からないから難しいが、今になってみれば小さい頃のほうが無限大の可能性をひめていたように思う。
大人になると子どもの頃はよかったと思う。
世の中を知った今さらになってそんなふうに思うなんて、無いものねだりだ。

それはただの言い訳なのかもしれない。
世の中に出て世の中を知り、現実が分かったからこそ生まれる可能性があるのかもしれない。
大人になるにつれて、自由に動けない口実を見つけるのが上手になり夢に近付けない。

それでも夢を見たくなってしまうのは、自分の中のどこかにまだ「子どもの自分」がいるのかもしれない。
もしいるのなら、いつまでもいて欲しい。
どんな色んな現実を見ても、叶うか分からない夢をみていたい。

今の自分の夢はというと現実的なもので、小さなころのようなキラキラしたものではない。
それでも叶う可能性がある現実的な夢がある。
叶わなくてももうそんなにショックはない。
それでも、いつか叶ったら嬉しくてたまないはずだ。

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